緊急事態宣言解除後の喫茶店へ~この上ない至福~
2020年1月より新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で日本全国はリーマンショックを上回る大打撃を受けております。
全域に緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出自粛を余儀なくされてきましたが、同年5月25日に全面解除されました。
勿論、大部分の人は喫茶店やカフェなどに通うことも出来なかったと思いますし、大部分の店舗が休業を余儀なくされてきました。
息抜きが出来る空間が減った消費者にとっても
売上が減少する喫茶店にとっても影響をもたらしてしまいました。
緊急事態宣言が解除され、筆者は息抜きに行きつけだった喫茶店へと足を運びました。
営業中の札を見て、ホッと胸をなで下ろしドアを開けると
ベルの音が鳴り響き、マスターがにこやかに顔を出しました。
その喫茶店では、自家焙煎珈琲豆に力を注いでおり、筆者がコーヒーを嗜んでいる時もお客さんが数人、豆を買いに来ていました。
自宅で毎日欠かさず、コーヒーを淹れては勉強しての繰り返しの日々ですが、やはりプロが淹れるコーヒーをこの喫茶店という環境で飲めることは、非常に有難いことで特別感を得られました。
外出自粛では到底味わうことの出来ない貴重な機会だということを思い知らされました。
当たり前のものが当たり前で無くなってしまったときに人間って、当たり前だったものの大切さに気づく生き物なんですよね。
本当にこの上ない至福を久しぶりに味わえた気がします。
そこからマスターと数時間、コーヒーのことについて熱く語りました。
理論的なことから焙煎のコツやドリップのコツ、生豆の等級の話からコーヒー袋に豆を入れて封をするまでの話まで。
本当にコーヒーに人生の大部分を注いできたマスターの言葉にはひとつひとつ重みがありました。
帰り際に
「私は歳だし、いつ死ぬか分からないから教えられることは全部教えるよ。」
と言ってくれて素直に嬉しかったです。
まだまだマスターには、お世話になりそうです。