電子喫茶 アメイロタマネギ

レトロやコーヒー好きの読者様へ筆者が学んできた珈琲の素晴らしさや情報を随時プレゼンしていくブログです。

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手軽に自家焙煎を!「いるいる」で自分だけのコーヒーを淹れよう

自宅でコーヒーを淹れる。という体験をしたことがある人は多いでしょう。

しかし、自宅で自家焙煎しています。という人はなかなかいないのではないでしょうか。

コーヒー好きなら一度は自分の焼いた豆で淹れて飲んでみると尚のこと、コーヒーを楽しめるかもしれませんね。

自分たちがよく知るコーヒー豆は、コーヒーチェリーから種子を取り除いて加工した生豆を焙煎というプロセスを経て完成します。

焙煎には8段階の度合がありますので、過去の記事を是非参考にしてくださいね。



今回は、自宅のガスコンロでもできる「いるいる」を使った焙煎についてご紹介していきたいと思います。


いるいるとは

「いるいる」とは、世界初の家庭用セラミック焙煎器です。
家庭用のガスコンロで、コーヒーの生豆を自分好みに煎ることができます。

コーヒー豆に直接火が当たらないので、煎りムラが少なく、セラミック製の陶器を加熱することで遠赤外線が発生しますので、生豆に芯までしっかりと熱を通すことができ、ふっくらと焼き上げることができます。

また、形状がツボ型の為、手網の焙煎と比べるとチャフ(豆の皮)の飛散が少なく、掃除も楽チンです。

一度に焙煎ができる容量は、生豆50g(焙煎後は水分が抜けるので約40g)なので、およそコーヒー3~4杯分程度ですが、1人で手軽に楽しむ分には丁度良い量かもしれませんね。



いるいるでの焙煎手順一例

①豆の計量とハンドピック

メジャースプーンや計量器を使って、焙煎する生豆の量を計ります。
煎りムラを防ぐ為、最大50gまでにしましょう。
(少な過ぎても煎りムラになるとの意見もあるようです。)

また、計量をしながら欠点豆や異物を取り除くハンドピックも行ないましょう。

ハンドピックで取り除く豆は、人それぞれの感覚や経験によるものだと思いますが
極端に小さかったり、いびつな豆
他の豆と明らかに色が違う豆
虫食いのように欠けている豆
小さな小石などの異物
などは積極的に取り除きましょう。

②生豆を水洗いする

この工程は行なう人と行なわない人がいるみたいです。
水洗いをして、少しでもチャフを取ります。
豆の種類によっては、濁った水が出てきます。

水洗いをすることで味がクリアになります。

③ロースト(焙煎)する

いるいるに水を切った生豆を投入します。
最初は弱火で設定し、いるいるを振りましょう。
※火傷をしないように軍手を着けましょう。

振り方は人それぞれですが筆者は
時計回りに50回、反時計回りに50回
規則正しく回すように振ります。
こうすることでコクを出すことができます。

計100回回したら不規則に2回程度
中の豆をひっくり返すように
いるいるを横に振ります。
こうすることで香りを出すことができます。

この動きをひたすら繰り返していきます。

流れとしては、
水抜き(弱火)を行ない、水が抜けてきたら
少し火を強めて(中火)振りながら1ハゼを待ちます。
1ハゼが終わると一旦音が止んで2ハゼが来ます。

焙煎度によって終了するタイミングは異なります。

浅煎り(1ハゼの途中で終了)
中煎り(1ハゼ〜2ハゼの間で終了)
深煎り(2ハゼ以降で終了)

1ハゼは、パチパチ、パンパンという弾ける音。
2ハゼは、ピチピチという少し控えめな音がします。

焙煎時間もロースト具合によって異なりますので、焙煎時間と出来上がった焙煎度を記録していくと良いでしょう。

④豆を冷ます

焙煎した豆は、ざるに上げます。
煎り過ぎを防ぐ為にも終わったら、素早く豆をいるいるから取り出す必要があります。

いるいるは、手持ちの柄の部分を下へ向けるとサッと取り出せるので便利です。

ざるに上げた豆は、内部に余熱が残っているので焙煎が進んでいる状態なので注意です。
(それを計算に入れていたら問題は無いですが)

ドライヤーの冷風やうちわで冷ましましょう。
※チャフが舞うので室内より屋外で行なうと良いです。

この時に焼き過ぎていたりとムラがある豆はハンドピックしていくと尚良いでしょう。

⑤完成

無事、コーヒー豆が完成しました。

焙煎後は豆の内部のガスが抜けるまで3日程度置いてから淹れると美味しく飲むことができます。

ガス抜きの期間は少し口を開けておくと良いでしょう。
ガス抜きが終わったら酸化を防ぐ為に密閉缶や真空パックなどに入れて保管することをオススメします。

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www.yt-device.com



おまけ

ちなみに筆者は、とある焙煎士からの手ほどきを受けた際に「いるいる」の裏に2、3箇所、キリで穴を開けておくと豆の滑りが良くなると伝授して頂いて実際に開けています。
※自己責任でお願い致します。


さいごに

さて、今回は手軽に焙煎を楽しめるハンドロースター「いるいる」について御紹介致しました。

これで焙煎を行なうとよりコーヒーを奥深くまで楽しむことができるでしょう。

焙煎は慣れるまでが大変ですが、この「いるいる」であれば比較的安易に焙煎を楽しめますし、値段も安価なので是非一台は持っておきたいですね。

自分で焙煎したコーヒーを家族や友人、恋人などに振舞うと喜ばれるかもしれません。

筆者もこの「いるいる」で焼き上げた豆で自分だけのブレンドコーヒーを作ろうと試行錯誤を重ねておりますので出来上がったらこのブログを通して、皆様にお伝えしていきたいと思います。