電子喫茶 アメイロタマネギ

レトロやコーヒー好きの読者様へ筆者が学んできた珈琲の素晴らしさや情報を随時プレゼンしていくブログです。

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コーヒーが飲めなくなる?絶滅の危機を辿る未来が近い

現代では日々当たり前のように飲めているコーヒーですが、近い将来それが飲めなくなってしまう可能性があるようです。

科学ジャーナルのScience Advancesに掲載された論文では、病害・気候変動・森林伐採という3つの猛威により、地球上の野生のコーヒー種のうち約60%が絶滅の危機に瀕している。という研究結果が公表されました。

約60%という数字は言い換えれば、野生のコーヒー種124種のうち75種が絶滅の危機があるという調査結果から算出された数字です。

健康で活力に満ちた風味豊かなコーヒーを安定して配給するには、野生種が大きな鍵を握ると学者は語っています。

それだけ重要な野生種。

今回、絶滅の危機に瀕していると指摘されている中には、世界のコーヒー消費量の約6割を占めているアラビカ種も含まれています。

コーヒーの品種についてはコチラ



人気のコーヒーの原種として、アラビカ種とロブスタ種がありますが、アラビカ種は繊細で栽培が難しい品種です。

もし、アラビカ種が絶滅したら、世界中のコーヒー業界に大きな打撃を与えることとなるでしょう。


専門家によると、気候変動の影響で現在のコーヒー栽培をしている農地の半数が使用不能に陥るとも言われております。

また、地球温暖化の影響でコーヒー農園では大敵となる害虫や疫病も増加するでしょう。
産出量の低下、殺虫にかかるコストを考えると生産者にとっては深刻な問題です。
平均温度が少し上昇するだけでも栽培には大きな問題を与えかねません。

需要と供給のバランスが崩れて、必然的に価格も上昇するのでクオリティの高いコーヒーを現在のように安価で飲むことが困難となるでしょう。

この状態が続けば、高品質のアラビカ種は価格が高騰し、一般的に出回るコーヒーは品質の低い豆が主流となるので世界的に流通するコーヒーのクオリティは下がるでしょう。

今は当たり前に飲めているコーヒーには感謝したいものです。
至福のひとときがいつまで続くか。

我々ではどうしようも無いこともありますが、危機感を持って環境配慮に取り組むこと、生産技術の向上を願うこと、コーヒー農園の生産者への応援をしていくことがコーヒーを守ることに繋がるでしょう。

また、近年では喫茶店も既に減少傾向にあります。
大手チェーンの流通や新製品の開発で賑わうのも素晴らしいことだと思いますが、コーヒーの原点となっているものもしっかりと守っていきたいですね。

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