電子喫茶 アメイロタマネギ

レトロやコーヒー好きの読者様へ筆者が学んできた珈琲の素晴らしさや情報を随時プレゼンしていくブログです。

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おいしいコーヒーの淹れ方~ネルドリップ編~

大変お待たせしました!おいしいコーヒーの淹れ方。第3弾

今回はネルドリップ編を御紹介致します!

合わせて読みたい

第1弾~ペーパードリップ編~
www.yt-device.com 第2弾~フレンチプレス編~
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コーヒーには、様々な淹れ方(抽出方法)があります。
淹れ方によって、同じ銘柄でも味わいが変わります。
気分で抽出方法を変えて、楽しむことができるのもコーヒーの面白いところですよね。

さて、今回はコーヒーを味わうに当たって最高の抽出方法と言っても過言ではないネルドリップ。

これは是非マスターしたいですね。

※あくまで一例なので人によって賛否両論あるかと思いますが、御配慮頂けたらと思います。

ネルドリップで淹れたコーヒー

ネルドリップとは、一般的に使われるペーパーフィルターとは異なり、「フランネル」という布のフィルターでドリップする抽出方法です。

ちなみにフランネルはネルシャツで用いられるものと同じ柔らかい厚手の布素材です。

ペーパーフィルターは使い捨てになりますが、ネルフィルターは数十回繰り返し使えます。

ペーパーフィルターよりも繊維の隙間が大きい為、コーヒー豆の油がしっかりと抽出され、本来の旨味と深みをよりダイレクトに味わうことができます。

言い換えれば、焙煎から時間が経った豆の場合はその不味さもはっきりと抽出されてしまいます。



用意するもの

①コーヒー豆(粉)

お好みの銘柄の豆を用意しましょう。

②ネルフィルター、ハンドル

専用のフィルターです。ハンドルも忘れずに。

③サーバー

抽出したコーヒーを受ける容器です。
メモリ付きのものであれば使いやすいですね。
専用のサーバーが望ましいです。
無い場合はペーパードリップ用のものでも使用できますが、ネルとハンドルを立てるスタンドが必要です。

④ケトル

お湯を沸かす為に必須です。



⑤計量スプーン・計量器

豆(粉)の量を正確に計るのに必須です。

⑥コーヒーカップ

お好みのカップに注ぎましょう。
ソーサーもあれば尚良いですね。

⑦タイマー

抽出時間を測る為に用意しておきましょう。
スマートフォンのタイマー機能などでもOKです。

⑧コーヒーミル

豆から挽くのであれば必須ですね。

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ネルドリップでのコーヒーの淹れ方

事前準備

ネルフィルターの新品を使う際には、糊が付着しているので沸騰したお湯で20分程フィルターを弱火で煮るようにしましょう。
この時、コーヒー粉(抽出後のコーヒーの出がらしでもOK)と一緒に煮るとネルにコーヒーの成分を馴染ませることができます。

煮込み終わったら、コーヒー粉が取れるまで流水で洗い流します。
流し終わったら、水気が無くなるまで3~4回絞ります。


ネルドリップの手順

①ネルをセットする
ネルフィルターをハンドルにセットします。
ネル専用のサーバーであればフレームにはめ込みます。



②粉をセット&お湯を沸かす
挽いたコーヒー粉をネル袋にセットします。
1杯当たり(約150cc)の目安は、中~粗挽きで10g~15gとペーパードリップと同等でOKですが、ここは好みの問題もあります。
これより多い量で淹れる人も沢山います。
ご自身の好みの量を見つけてみてくださいね。

挽いたりセットしている間にケトルのお湯も沸かしておきましょう。

③蒸らし
沸騰したお湯が静まり、95℃程度になったら、中心から外側へ向かって螺旋状にお湯を落としていきます。
外側の壁は崩さないようにお湯が粉全体に行き届いたら、蒸れて膨らむのを待ちます。
この蒸らしが大事です。最初に落ちる一滴にはコーヒーの旨味エキスが詰まっています。
※蒸らし時間は、20秒~30秒が目安ですが、粉の量が多ければこの待ち時間も長くなります。

④お湯を注ぐ
蒸らしが終わったら、数回に分けてお湯を注いでいきましょう。(目安は1杯につき4、5回程度が良いでしょう。)
この時も中心から外側へ向かって螺旋状に。壁を壊さずに500円玉くらいの範囲で注いでいくこと。
お湯はなるべく空気を含まないようになるべく低い位置で落とすのがポイントです。

ポツポツと泡が出るのは、挽き立ての新鮮な豆の証です。

⑤サーバーから素早く外す
適量を注ぎ終えたら、ネル袋の中にコーヒーが残っていてもサーバーから素早く外すようにしましょう。
勿体無いと思われるかもしれませんが、終盤に残った滴にはコーヒーの雑味が含まれておりますので、せっかくの味わいを損ねてしまう原因になります。

⑥完成
サーバーに溜まったお湯をコーヒーに注ぐ前に掻き混ぜておきましょう。
コーヒーの成分が層になっている状態なので混ぜることで全体に均等に行き渡ります。

サーバーからコーヒーにゆっくりと注いで完成です。
※筆者はこの注ぐまでの間に少しでも長い時間、冷めにくくする為にコーヒーカップとソーサーはお湯で温めています。


抽出後のネルフィルター

抽出を終えたら、コーヒーかすが無くなるまで流水でしっかりと洗い流します。

タッパーなどの容器にネル全体が浸かるまで、水を入れ、蓋を閉めて冷蔵庫に保管します。
※漬けた水はなるべく毎日取り替えることをオススメします。

あるいは、密閉できるジップロックに固く絞って水気を切ったネルを入れて保管しても良いでしょう。

そのままにして放置するのはNGです。

適切に保管することが出来れば、2回目以降の抽出でもしっかりと味わいを出してくれます。



さいごに

さて、今回はおいしいコーヒーの淹れ方の第3弾としてネルドリップを御紹介致しました。

ネルドリップは、正しい抽出方法によって、コーヒー豆の特徴・状態が素直に現れます。

コーヒー好きであれば、必ずマスターして欲しい抽出方法です。

他にもコーヒーの抽出方法を様々あります。
このサイトを通して、今後お伝えしていく予定ですので楽しみにしていてください。

ネルは、繊細です。お手入れはしっかりと行なって美味しいコーヒーを楽しんでくださいね。