経年劣化を楽しもう!長く使用する為の革製品のメンテナンス
愛用している本革製品はありますか?
値段の張る本革製品だから長持ちするし!と思って放置をしていると本革特有の良さを活かすことなく、その本革製品は乾燥して寿命がきてしまいます。
本革というのは、元々動物の皮膚なんです。
人間の皮膚だって、保湿や洗顔などお手入れをしますよね。
それと同じで本革製品にも長く大切に使用していく為にメンテナンスが必要なんです。
経年劣化は必然です。メンテナンスを怠ると表面が割れてしまったり、黒ずんで汚くなってしまいます。
しかし、丁寧にメンテナンスを行なうことで自分だけのオリジナルで上質な経年劣化を楽しむことができます。
今回は、簡単にできる革製品のメンテナンスについて触れていきたいと思います。
※メンテナンス方法は職人さんや人によって異なりますので、あくまで一例として御参考に頂けたらと思います。
用意するもの
・馬毛ブラシ
・革用のクリーム
・布(クリーム用)
・布(乾拭き用)
用意するものは、たったこの4つだけです。
クリームも1回で使用する量は少量ですし、ブラシもある程度長持ちはするので、数年は持ちます。
布(ウエス)が二種類あるのは、次の手順でご説明致しますが、クリームを馴染ませる時と乾拭きや仕上げの際に使う為です。
メンテナンスに使用する布は、革製品に優しい綿など天然素材のものを使用することをオススメします。
メンテナンスの手順
メンテナンスは、こまめに行なう必要はありません。メンテナンスも大事ですが、やり過ぎは禁物です。
マメに行なう場合でも月1回。環境や物にもよりますが、数ヶ月~半年に1回でも良いでしょう。
感覚としては、製品にカサつきを感じたらメンテナンスが必要な合図でしょう。
①ブラッシング
ほこりを落とすことがまず必要不可欠です。
中身を取り出したら、隅々を優しく撫でるように満遍なくブラッシングをしましょう。
縫い目は、ほこりも溜まりやすいので特に念入りに行ないましょう。
②クリームの塗布とブラッシング
綺麗な布に1円玉程度のクリームを取ります。
(メンテナンスを行なう革製品の大きさによって範囲も異なるので調整しましょう。)
クリームは製品に素早く馴染ませましょう。
円を描くように塗るとムラなく綺麗に塗り広げることができます。
付けすぎるとシミや色落ちの原因になるので注意 が必要です。
クリームを塗り終えたら再度ブラッシングをして、全体を均一に慣らしていきましょう。
足りない部分には細かく足していき、細かい段差に入り込んだクリームは掻き出してあげると見栄えよく仕上がります。
③乾燥させる
一通り塗り終えたら風通しの良い場所で乾燥させましょう。
クリームを浸透させる為に一晩置くといいですが、難しい場合はある程度落ち着くまでで大丈夫です。
④艶出しする
クリームが馴染んだら、表面が曇っている状態になっていると思うので仕上げの艶出しを行ないます。
艶出しの方法は人によって異なりますが、主に
・乾拭き用の布で吹き上げる
・ブラッシングで磨く
どちらでも好きな方で良いでしょう。
筆者は、シャカシャカとブラッシングで磨いて光沢感を出していくこの工程が一番好きです。
さいごに
さて、今回は革の手入れ方法の一例をご紹介しました。
もっと効率が良かったり、自分はこうしてます!みたいな意見なども頂けたら参考にしていきたいと思います。
レコードを聴きながら、革のメンテナンスを行なうと何だか職人になった気分でとても楽しいですよ。
こまめに行わなくて良い作業なので手入れは面倒だという人も気軽にできますよね。
革も元々皮膚なので経年劣化していくわけですが、このメンテナンスを欠かさず行なうことで良い味を出してくれます。
経年劣化を楽しめるというのが革の面白いところです。
是非、皆様も愛用の革製品を大切に使用していってくださいね。
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