ありがとう、ポケベル。50年の時に終止符。
※Wikipediaより引用 (public domain)
2019年9月30日に50年の時を刻んできた「ポケベル」が遂に終幕の時を迎えました。
様々な会社が提供していた「ポケットベル」こと通称「ポケベル」ですが、徐々にサービス終了をしてしまい、最後の1社として提供を続けていた「東京テレメッセージ」も9月30日にサービス終了しますので、これで完全に終幕を迎えてしまいました。
ポケベルとは
ポケットベルは、電波で小型受信機に合図を送る呼び出しサービスに使用される機器です。
日本国内では、1968年に電電公社(現NTT)がサービスを開始しました。
サービス開始当初は、電話をかけるとポケベル本体の音が鳴り、所有者に知らせるもので
それを知った所有者が固定電話や公衆電話から相手へ電話をかけるという使い方でした。
最盛期を迎えたのは、1996年で全体の利用件数も1000万件近くでした。
この頃は、カラーバリエーションも多く女子高生などの若年層に人気でした。
0840(おはよう)、724106(何してる?)、4649(よろしく)
などあらゆる数字の語呂合わせでコミュニケーションをとっていた時代ですね。
現在では、フォローするね!フレンドリクエストしたよ!など(SNSやLINEなど)
メールでは、メル友などの呼称が一般的ですが、
この時代では、ポケベル同士でコミュニケーションを取り合う仲間の呼称を「ベル友」と呼んでいて社会現象にもなりました。
この最盛期を境に携帯電話・PHSの一般化により、年々利用者が減少していき、各社は新規受付終了→サービス終了を余儀なくされました。
さいごに
携帯電話・スマートフォンの普及により徐々に衰退していったポケベル。
時代の移り変わりは免れようのないもので寂しいことでとすね。
ポケベルが存在して原点となっていたから、改良されて今のスマートフォンがあるんだということを記憶として覚えておくことがポケベル本体やポケベルサービス運用者にに対しての感謝・敬意だと思います。