仮面ライダー1号 新と旧の違いとは!?実は苦悩の舞台裏
本郷猛!と聞いたら皆様ピンと来るでしょう。
藤岡弘さんが演じる仮面ライダー1号。
仮面ライダーと言えば、子どもの夢。
大人のロマンですよね。
仮面ライダーは、1971年4月〜1973年2月(全98話)に放送されたバッタをモチーフにした改造人間という異形のヒーローです。
この1号ライダーを皮切りに現在でも仮面ライダーの歴史は受け継がれています。
さて、そんな仮面ライダーですが、旧1号と新1号が存在します。
実は、この1号ライダーには舞台裏で悲劇の事故があったのです。
今回は、1号ライダーの秘密に触れていきたいと思います。
旧1号
こちらは、初期の1号です。あれ?こんなデザインだった?と思われる人も多いかもしれませんね。
この旧1号が登場したのは、1〜13話です。
見慣れている新1号とは、デザインが異なり
ヘルメットは黒に近い濃紺で襟足からは実は髪の毛がこぼれています。
手袋やブーツも深緑色で他の主人公ライダーと比べても異例のダークなデザインでした。
新1号
こちらの1号ライダーは、見慣れている人も多いでしょう。
新1号は、53話以降に登場しています。
旧1号と異なり、若葉のような緑色のマスクに手袋やブーツも銀色になっていて、ベルトも赤色になっています。
ヒーローらしさが出たデザインへ変化しましたね。
悲劇の事故
さて、旧1号が13話まで。新1号が53話から。ということでしたが、その間はどうなっていたの?と思われる人も多いでしょう。
13話以降、主人公の本郷猛は海外に渡り、ヨーロッパ支部のショッカーと戦いへ出ており、その間、2号ライダーの一文字隼人とバトンタッチをしました。
実は、本郷猛役の藤岡弘さんは、第9.10話のバイクで下り坂を降るシーンで撮影中にバイク事故を起こしていたのです。
電柱の支線のワイヤーに突っ込み、バイクごと飛ばされて、事故後は意識を失ってしまったそうです。
全身打撲・左大腿部の骨が粉砕・筋肉に刺さる複雑骨折の状態。
全治3か月〜半年の重傷と診断され、負傷降板となってしまいました。
11話〜13話に1号自体は出てきていますが、声の吹替を行なっており、藤岡弘さんは登場していません。
当初は、ストーリー上で本郷猛を死亡させるべきとの意見も出ておりましたが、子どもたちのオールマイティーの夢を壊すことはできないと東映プロデューサーの反対により、海外へ渡ったという設定になりました。
桜島1号
こんな1号いたんだ!と思われる人もいるかもしれませんね。
この桜島1号は、40.41話に登場をしています。
旧1号よりも黒いマスクでまるで桜島(鹿児島県)の火山灰を浴びて変色したようなイメージです。
実際、ロケ地が桜島でした。
しかし、火山灰を浴びて変色したわけではなく、ロケ地にたまたま黒いスプレーしかなかったからとのことです。
本郷猛が本格的に復活したのは、53話からですが、この時、藤岡弘さんはゲスト出演として一時復帰しました。
しかし、まだ怪我は完治していなく、足には補助用の鉄の棒が入ったままでした。
医者からも鉄の棒が曲がったら、一生歩けなくなると猛反対されたそうですが、この舞台を用意してくれたスタッフの為、それでも構わないとロケを強行したのです。
撮影中に出血を起こしてしまいましたが、鉄の棒は曲がっていないことが確認され無事に撤去されました。
ゴツく進化した最新1号
2016年に公開された平成ライダーとのコラボ映画である「仮面ライダー1号」に登場した進化を果たした1号です。
細身のスタイルだったかつての1号とは異なり、ガタイが良く重厚感のある姿に変貌しています。
現在の藤岡弘さんのスタイルに合わせて強化されていますね!
科学技術が発展している現代のライダーですが、この1号はそれを凌ぐほど強いのです。
さいごに
さて、今回は昭和から始まった仮面ライダー作品の原点であるレトロなヒーローについて触れました。
舞台裏では、こんな秘密があったんですね。
それにしても藤岡弘さんの男気は素晴らしいですね。
役を演じるにあたって、子どもたちの気持ちに応えたいとストイックに望まれていたその想いは、当時の子どもたちだけではなく、仮面ライダーを愛する人々へ伝わった結果、現在でも愛される作品として継承され続けているのでしょう。
もしかしたら、1号が藤岡弘さんでは無かったら、仮面ライダーという作品は現代に存在しないかもしれません。
それくらい、大きな存在であるということを意識して、今後も作品を創り上げてくれたら嬉しいですね。