激減する喫茶店 コーヒーの文化を守って欲しい
行かれる人はどのような目的で行きますか?
愛読している著書を読み進める為。
友人と近況報告や他愛もない会話をする為。
気さくなマスターと情報共有を行なう為。
電車や恋人が来るまでの暇つぶしの為。
人それぞれだと思います。
勿論、珈琲の味を嗜む為に。をメインに通われている人もいるかと思います。
何となく想像が出来るかと思いますが、近年では喫茶店の数が年々減少傾向にあります。
日本ではなんと、ここ約40年近くで6割近くも喫茶店が減少しているようです。
具体的に全日本コーヒー協会の統計では、
1981年に約15万5000店舗あった喫茶店の事業所数が
2016年には約6万7000店舗となっているようです。
新規店舗の数より閉店の数が多いのは言うまでも無いですね。
この記事を更新している2019年時点では更に減少しているかと思います。
高齢化社会・人口減少が囁かれる近い将来、必然的に減少していくことでしょう。
昔では、至る所にあって当たり前だった喫茶店も今では、隠れスポットなどと存在することが珍しい地域も増えているかと思います。
希少価値が上がった。
というと聴こえはいいですが、珈琲好きからすると少し寂しいことですよね。
今では、時代の変化により、スターバックスコーヒーやドトールコーヒーなど大手有名チェーン店が至る地域に展開しています。
コンビニでも安価で美味しいコーヒーを取り入れるようになりました。
これも現代の文化ですし、これらチェーン店にしかない良さもあると思いますので決して否定はできませんが、<まbr/>
昔ながらの個人経営である喫茶店の肩身もどんどん狭まっていることは拭えない事実でもあります。
また手軽に美味しいコーヒが楽しめる
インスタントコーヒーの改良・品質向上や
コーヒー器具・メーカーなどの普及により、
喫茶店に足を運ばずとも自宅で簡単にコーヒーを楽しめるようになったのもひとつの要因なのかもしれませんね。
ただ、やはり喫茶店が無くなってしまうのは悲しいですよね。
レコードやUSEN、甲子園の生中継がハッキリと聴こえる静かで落ち着いた店内。
自分の好みを解ってくれるマスターに「いつもの」と言うだけで決まったコーヒーが出てくる喜び。
店内に鳴り響くカップをソーサーに置いたときの陶器の音。
大袈裟かも知れませんが、そんな細かいところにささやかな幸せを感じませんか?
喫茶店が懐かしいと言われる時代は既に到達しています。
近い将来、喫茶店という言葉自体が死語のように扱われてしまうなんて日が来るかもしれません。
呟きのような記事になってしまいましたが、どうにか喫茶店文化を愛する我々の力で守っていきたいですね。
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