昔の家電の調子が悪いと叩いて治るのは何故?
昔、テレビなどの家電製品は叩いて治すという風習があったことをご存知の方も多いかと思います。
実際とある取材の統計で、叩いて治す。を試みる人が半数近くいたそうです。
テレビでは、砂嵐が起こったりすると親や祖父母が必死に叩いていた光景を子供時代に目の当たりにされたのではないでしょうか。
実際に叩いていらっしゃった方もいるかもしれませんね。
筆者は、実際にその姿を見て、当時は、
親が子供を叱る=しつけの観点
のように思っていました。笑
言い方は悪いかもしれませんが、家電製品も言うことを聞かなければ、叩いて言うことを聞かせる。というような...。
まぁ物心ついたときに振り返るとそんな訳がないことに気づくわけですが
何故叩くのか
では、何故、調子の悪い家電製品を叩くと不思議と治ってしまうのか?
それは、
内部の部品に付着したホコリやゴミによるショートが叩いた振動により落ちるから。
内部の部品の接触不良が叩いた振動により改善するから。
だと考えられています。
まぁ勿論、当時の説明書を見ても
調子が悪いときには本体を叩いてみてください
なんて、どこにも書いているわけではなく...
無論、家電メーカーが推奨なぞしているわけもなく
(むしろ衝撃を与えないで欲しいと願っているでしょう。)
あくまで民間療法なんですけどね。
しかし、現代ではテレビは勿論のこと、パソコンなどを初めとした家電製品を叩いて治すという人は珍しかったりするかと思いますし、そんな風習は無いかと思います。
というのも、現代の家電製品は細かい部品でとても精密に作られています。
内部の部品もほぼ基盤に直付けされているので、接触不良は比較的起こりづらいです。
それに比べて、昔の家電製品の内部の部品は、大きなケーブルやコンデンサーなどが用いられていました。
※だからと言って、昔の製品だから叩いても治ると断定しているわけではありませんので、叩いて故障してしまった際は、自己責任でお願い致します。
決して、現代の家電製品は叩いて治すということはしないでください。
潔く、修理に出すのが賢明です。
ファミコンも
余談ですが、1980年代後半~1990年代頃に流行したファミコン。
あれ、カセットを挿してもなかなか起動しないことやフリーズしていたことがありませんでしたか?
必死にカセットの基盤や本体の挿入部に何も考えずに息を吹きかけていたことを思い出します。
あれもホコリやゴミを吹き飛ばすことで改善していたんだなぁと今になって思います。懐かしい。
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