世の中の視野がどんどん狭くなっているという話
※下記、様々な考え方の人がいる中での一個人の意見です。不快に感じられる人もいるかもしれませんが、筆者の意見が正しいという訳でも無いかと思いますので、一個人の意見として御容赦を頂けたらと思います。
はじめに
「アンパンマンがアンパンチでバイキンマンをやっつける描写が乳幼児に悪影響を与える。暴力的になる。」
と保護者から批判があったというような記事を見かけました。
それ以外にも
「今の時代のテレビ番組は、面白みがない。1年間テレビ番組から規制を解除してみてはいかがだろうか。」
という記事も見かけました。
何が言いたいかというと、良くも悪くも現代は、昔に比べ、あらゆる事象を元に規制が設けられているということ。
確かに人は、失敗をしたら次、失敗しないようにと反省をして、改善策、対処策を設けますよね。
そうやって、学校や会社や法律に関してもルールというものが積み重なっていきます。
当然なようなことに思えますし、ルールを設けないと成り立たない部分があることは筆者自身、重々承知しています。
しかし、規制ばかりを増やしていくことが本当に最善の解決策なのでしょうか?
と感じたので今回はこのような記事を書かせて頂きました。
一掃された校庭
筆者が在学している頃は、広い校庭に沢山の遊具がありました。
アスレチックや洞窟迷路、鉄棒、うんてい、ロープで網所にした巨大ハンモックなようなものや丸太にシーソー。
数え切れないくらい沢山の遊具があり、休み時間が待ち遠しかったことをよく覚えています。
しかし、久しぶりに母校を通り、校庭を見たときは驚きました。
そこには既に何もありませんでした。
全て綺麗に撤去されていたのです。
とても寂しいことで胸を打たれてしまいました。
だいぶ前にとある遊具で生徒が怪我をしたということで使用禁止のロープが張られ、後にその遊具は撤去されたという事は聞いていましたが...。
上記の事象やスマホやタブレットの普及、多発する熱中症対策などから身体を動かす子どもは、必然的に減ったことでしょう。
大きな怪我が減るというメリットはあるのかもしれませんが、
身体を動かし、汗を流すという楽しみ。
体力の低下や怪我のしやすさ、痛みを知らない子どもたちが増えるというデメリットの方が増えたのではないかと個人的には感じます。
年配層のこぼした意見
筆者は、一回り以上、上の世代の人と話す機会がよくあります。
筆者が愛するレトロな話題に載っかって共感してくれるので、会話が弾み、その中から様々な知識を日々吸収しています。
そんな中で、年配層の人がこぼした意見がありました。
「バブル崩壊前の軌道に乗っている時代は活気があって本当に楽しかった。現代は革新的な物があふれて、便利な世の中かもしれないけど、今の子たちは、少し可哀想な気がするね。」
と。一見、なんで?と思われる一言ではあるかと思いますが、その一言は凄く重みのある一言だと感じました。
便利なのに、何故可哀想なのか?
考えると様々な捉え方ができると思います。
例えば、昔は
分からない言葉を何ページに載っているかも分からない辞書から引っ張り出して探し出していました。
が、
今はキーワードの入力や音声認識で瞬時にエンジンが探してくれます。
それ、自分で必死に辞書で探したときのように覚えられますか?
昔は、聴きたい音楽がある時には店へ足を運ぶことや友人に借りるのが当たり前でしたし、テレビのスピーカーにラジカセを向けてカセットテープに録音するなんてことが当たり前でした。
音楽にしても聴きたいと思った曲を店に並ぶこともなく、簡単に高音質で聴けてしまいます。
わざわざ、動かなくていいのです。
欲を満たすまでを待つという楽しみがありますか?
我慢をしなくても済む。欲は満たせる。うーん...
あくまで一例であり、個人的意見ではありますが、
簡単。便利。確かに革新的なメリットですよね...。
しかし、文才が乏しいもので上手く言葉に出来ませんが、
根本的に知ることができない寂しさというものが大きいような気がします。
あらゆる規制
今の世代の人にとっては、信じられない!ということが昔では当たり前だった。
こんなことが徐々に増えてきています。
例えば、
川は危ないから子どもたちだけでは川遊びをしてはいけない。
現代はこれが当たり前でしょう。
しかし、昔は川でエビを捕まえたり、綺麗な石を見つけたり、川は子どもたちにとって当たり前の遊び場でした。
校庭の件も然り、テレビ番組の表現の規制も然り、規制が増えていくことに比例して、視野は狭くなっていっているように感じました。
そのうち、暴力は悪影響だと言うことから
戦隊モノなどのヒーローが戦わない時代が当たり前になっていくのでしょうか。
悪いことをしたらダメだよ。と怪人を論破だけで終わらせるヒーローが生まれるのでしょうか。
さいごに
こんなことを言うなら、別の対策を答えられるの? なんて言われると、申し訳ございません...。 としか言えないのも実情です。
何が正しいのか。どうすれば視野をせばませずに危険を減らせるのか。
その最善の方法は、筆者にも分かりませんが、現代のあらゆる規制が正しいことなのかというと、そうとは思えないのが本音です。
我が子が可愛いからと心配する親心も痛い程分かります。
いつの世代だって、子は宝ですもんね。
その想いは人が人である限り、どの世代でも共通だと思います。
世代が代わり、文化も変わるのは必然的なものです。
人々は、日々何が正しいのか分からないまま、心のどこかで妥協しながら生きているのかもしれませんね。
さて、令和というこの新しい世代で更に文化は変わっていくことでしょう。
昭和や平成と違ったこの世代に生まれた子どもたちは、どのような考え方を持って、どのような時代を築いていくのでしょうか。
楽しみでもあり、不安でもありますが、
歳を重ねていくものは、時代の変化に対応していく必要はなくとも、受け入れていかなければならないのかもしれませんね。
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