今日は何の日?4月13日は、「喫茶店の日」
決闘の日、水産デー、新型インフルエンザ対策の日などが正解に当たりますが、
タイトルに答えを提示している通り、
「喫茶店の日」
なんです!
どう語呂を合わせても喫茶店にはならないこの4月13日ですが、何故、喫茶店の日なのか。
その由来について御紹介致します。
喫茶店の日の由来
喫茶店の日の由来は、今から130年以上昔の1888年(明治21年)の4月13日に東京の上野に日本初の喫茶店「可否茶館」(かひさかん)がオープンしたことからになります。
可否茶館については、コーヒーの歴史の記事でサラッと触れましたね。
可否茶館のコーヒーの値段
可否茶館は、1階がビリヤード場、シャワー室で、2階が国内外の新聞や書籍を置いている喫茶店でした。
現代のネットカフェに近いですね。
当時のコーヒーの値段は、1杯で1銭5厘。ミルク入で2銭だったそうです。
当時の明治時代の1円=現在の約2万円。
1銭=1円の100分の1なので、現在の約200円。
5厘=1銭の半分なので、現在の約100円。
よって、コーヒー1杯が約300円。
ミルク入が1杯約400円となります。
当時のうどん、そばが400円にあたります。
当時の価値としては、現在よりも少し高めであった為、需要も少なかったのです。
可否茶館の創業者
創業者は、鄭永慶(てい えいけい)という実業家でニューヨークのエール大学に留学する程の有名人で、複数の国の言語を話すことができる秀才でした。
しかし、途中に病気の関係で大学は退学してしまい、日本へ帰国したのですが、日本ではなかなか出世が出来ずにアメリカで見たカフェを日本でも開業しようと可否茶館をオープンさせたのです。
庶民や学生、青年のための社交サロンを開き、良質な知識を得る場を作りたいという想いから、オープンした可否茶館ですが、投資の失敗により、わずか5年で閉店してしまいました。
その後、鄭永慶はアメリカのシアトルで37歳という若さで他界しました。
コーヒーを飲む社交場は、可否茶館からカフェーへ引き継がれていきました。
カフェーについて、また喫茶店とカフェの違いについては過去の記事を参照してくださいね。
さいごに
さて、今回は喫茶店の日について触れてきました。
日本の現代でも絶えず流通している喫茶店。
現代のルーツでも変わらず無くてはならない存在だと思いますし、この時代背景によって現存していることに誇りを感じています。
時代の変化により、少しずつ形を変えつつある喫茶店形態も増えてきていますが、この形を残して、新たな令和でも風化しないよう守っていきたいですね。
ちなみに10月1日は、コーヒーの日です。
またその時が来たら、このブログで紹介したいと思います。
本日はとっておき美味しいコーヒーを飲みましょう。
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