日本でコーヒー栽培!?国内産コーヒーの謎に迫る!
日本でも多くの人から愛されるコーヒーは世界各地から仕入れ、皆様の元へ日々、提供されています。
日本でコーヒーって生産されてるってイメージされている人も少ないのではないのかな?と感じます。
コーヒーベルトというコーヒーの生産国を示すマップがあって、日本は、残念ながらほぼそのベルトの中には属していないのです。言い換えれば、コーヒーの生産には現実的に非常に困難を極める地域なのです。そんな日本なのですが、なんと一部の地域で日本産のコーヒーがなんと栽培されているのです!
というわけで、今回は日本産のコーヒーについて御紹介して参りますのでどうかお付き合いをお願い致します。
コーヒーベルト
そもそもコーヒーベルトとは、赤道付近(赤道から北緯25度、南緯25度以内)の暖かい国で、気候が熱帯~亜熱帯の地域といわれています。
このコーヒーベルトに属している国は、世界で約70ヶ国あり、その各国でコーヒーの栽培が行われています。
コーヒーベルト内では、基本的にはコーヒーが育ちやすい条件である雨、日当たり、温度、土壌、標高を満たしています。
どこで作られてる?
まず東京都小笠原村を始めとして、そこに属する日本最南端の島"沖ノ鳥島"
こちらの緯度は、北緯20度25分となり、コーヒーベルトの範囲内に入っています。
ちなみに小笠原諸島では野瀬農園が有名です。
www.nosefarm.com
そして、沖縄県でも栽培されており、コーヒー生産組合という団体まで存在します。
coffee-farmers.okinawa
沖縄は、北緯26~27度と少しコーヒーベルトから外れておりますが、コーヒーベルトの北限地としてコーヒーの生産が可能なんです!
近場では、鹿児島県の徳之島でもコーヒー生産支援プロジェクトを構え、栽培が行われています。
小笠原諸島と沖縄県では、それぞれ年間約200kgのコーヒー豆が収穫されています。
そんな日本での栽培ですが、日本には雨季と乾季が存在せず、台風の通り道にもなってしまう影響でコーヒー栽培は大規模には行われていないのが現状です。
しかし、言い換えればそれだけ困難の末に栽培される為、希少価値が高いのです!
他にも長崎県では、スコーコーヒーパークという日本初の観光コーヒー園にて、約300坪の大温室に200本程のコーヒーノキが育てられ、園内で1杯1000円という高価な値段で提供されているそうです。
完全にコーヒーベルトから外れている箇所でも工夫をこなして、コーヒーが栽培されているのは凄いですね。
果たしてそのお味は?
さて、重要なその味ですが、
小笠原コーヒーは、コクが深過ぎず酸味が効いたスッキリとしたバランスの良い味わいです。香りも高く、後味もサッパリとしつこくないので非常に飲みやすく、万人受けするコーヒーだと思います。
沖縄コーヒーも小笠原コーヒーと同様サッパリした印象と香りの高さが特徴です。焙煎度によるかとは思いますが、その香りがカカオのようなほんのり甘い香りがして、コーヒーの概念をいい意味で覆してくれる印象でした。
さいごに
今回は、日本で生産される希少価値の高いコーヒーについて触れました。生産量が少ないが故に飲める機会も場所も少ないのが現状ですし、希少価値が高い為、通販などでも取り扱いが極めて少なく、現地で入手しないと飲むことは難しいかもしれません。それが故にお土産には非常に重宝すると思います!
それに我が国でも世界に通用する立派なコーヒーが生産されているというのはコーヒー好きにはとても嬉しいことですよね。
いつの日か、日本産のコーヒーもスペシャルティコーヒーに選抜され、より世界にシェアしていけたらいいなと思います。
また、長崎県の取り組みのようにコーヒーベルトから完全に外れた地域でもコーヒーの生産が至る所で普及していけば、いずれコーヒーの常識を覆す事態が起こりうると思いますが、それはそれで楽しみですね!
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