電子喫茶 アメイロタマネギ

レトロやコーヒー好きの読者様へ筆者が学んできた珈琲の素晴らしさや情報を随時プレゼンしていくブログです。

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コーヒーの賞味期限と保存方法を徹底解説!



これまでコーヒーの生豆から焙煎をして、皆さんの馴染みあるコーヒー豆になるまでの工程とコーヒー豆をコーヒーミルで粉砕して、粉へする工程を御説明致しました。


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焙煎については branket-sugar.hateblo.jp
粉砕については branket-sugar.hateblo.jp



さて、今回はコーヒーの淹れ方と行きたいところですが、その前にコーヒーの賞味期限保存方法について着目していきたいと思います。
コーヒー豆、粉を買って、いざ淹れるようになるとコーヒーってそういえばいつまで持つの?と疑問が浮かんでくるかと思います。メーカーによっては、賞味期限が記載されていないものやメーカーによっての差もあるので不安になることでしょう。
その疑問を今回は徹底的に解説していきたいと思います!

※賞味期限=美味しく飲める期間。消費期限=飲めない期間。この定義の元、説明していきます。


生豆の賞味期限と保存方法


生豆を保存される方はよっぽどコーヒー好きな方か喫茶店で働いている方が主でなかなか無いかと思いますが、
生豆の賞味期限は、おおよそ2〜3年は持つと言われています。
生豆は、加工をしているわけでは無いので、焙煎豆のように神経質になる必要はないのですが、直射日光が当たる場所や湿度の高い場所は避け、風通しの良い場所に保管しておくといいでしょう。よって生豆は保管が比較的簡単です。

また、生豆は保存期間によって呼び方が変わります。
収穫仕立てのコーヒー豆を「ニュークロップ
1年程度経った豆を「パーストクロップ
2年以上経った豆を「オールドクロップ」と呼ばれています。


豆や粉の劣化

前回の記事でも少し触れましたが、焙煎後は日が経つにつれて劣化していきます。
その原因が空気に触れることによって起こる酸化です。また湿度が高いと尚のこと酸化の速度は早まり、水分の吸収によりカビの原因にもなるので注意です。
挽いて粉にすることで、空気に触れる面積も増えるので豆以上に劣化は進みます。
なので、焙煎後からの保存管理は生鮮食品となり得るが為、ストイックになります。


焙煎後の豆の賞味期限と保存方法

焙煎後の豆の賞味期限は、メーカーによって、1ヶ月や1年などと幅が広いです。
この期間内に美味しく飲んでね。という定義なので提供者によって違うわけです。
本来の風味を味わいたいのであれば、おおよそ2〜3週間程度と言われています。

また、焙煎後の豆をすぐに飲むことはオススメしません
焙煎後は豆の中にはガスを大量に含んでいます。このガスをある程度抜く必要があるのですが、2〜3日程度置いてから飲むと、味が馴染むので、本来の味を楽しむことができます。

このように焙煎したての新鮮なコーヒー豆はドリップ時に蒸らすと粉がプクッと膨らみます。これは、二酸化炭素を多く含んでいる為起こることですが、日が経つと徐々に膨らみがなくなっていきます。同時に風味も抜けていくのです。
コーヒー通の人の中には、焙煎後1週間経った豆は飲めないという人もいます。

保存方法としては、直射日光と湿度は避けることは勿論、空気によって酸化を防ぐ為、密閉容器に入れて冷暗所に保管するのがいいでしょう。
2週間程度で飲みきる場合は密閉性のある保存缶
2週間以上かけて飲みきる場合はジップロックなどにできるだけ空気を抜いて冷蔵庫に入れて保存するといいです。

注意したいのは、特に自身で焙煎を行う方や自家焙煎の喫茶店で焼きたての豆を受け取られる方に当てはまりますが、焙煎後24時間はガスが発生している為、密閉はせず、茶袋などに入れて口を開けてガス抜きを行なってください。


挽いた後の粉の賞味期限と保存方法

挽いた後については、本来の風味で新鮮に飲める期間については、挽いた直後〜48時間以内です。これに尽きます。なので、豆でもらう方は毎回飲む直前に挽くことをオススメします。

とはいえ、店でコーヒー粉に挽いて貰う方の方が多いかもしれません。その場合、日々劣化して本来の風味から遠ざかっていることを大前提としての賞味期限の目安は、袋から未開封の状態で1年。開封後は2週間〜1ヶ月程度になります。

保存方法は、コーヒー豆と特段違いはありませんので同じように保存をして頂けたらと思いますが、できるだけ劣化を防ぎたいのであれば、ジップロックなどに小分けして、冷凍保存すると持ちはよくなります。

また、ドリップ不要でお湯を注げば簡単に飲めるインスタントコーヒーについては、メーカーによりますが袋から未開封の状態で3年程度。開封後は1ヶ月程度が目安になります。
更にサクッと飲める缶コーヒーは、未開封であれば1年〜3年が目安ですが、実際は表記より長持ちするそうです。

※だからといって期限超過の缶コーヒーの飲用は推奨致しませんので、万が一飲まれる方は自己責任でお願い致します。


さいごに

コーヒーを味わって飲まれる方は特にあれ?同じ銘柄なのになんかいつもと味が違うな。と感じる方もいるかもしれません。
勿論、淹れ方、量、焙煎度、粒度によって変わるのですが、酸化の進み具合によっても変わります。コーヒーって本当に繊細な飲み物ですよね。

筆者は、以前コーヒーセミナーに参加した際に
同じ銘柄の焙煎してガス抜き後の新鮮豆で淹れたコーヒーと焙煎後3ヶ月程度経った豆で淹れたコーヒーをカッピング(飲み比べ)しました。
一目瞭然(一味瞭然?)でした。全然違います。なかなか飲み比べをする機会なんて無いので貴重な経験でした。
ペーパードリップで淹れたんですが、古い豆は蒸らしで膨らむことはなく、抽出速度も遅いので淹れるのに時間がかかる上、抽出速度が遅い=お湯と触れている時間が長い為、濃ゆく仕上がります。

ただ飲むのではなく、新鮮なものの大切さを理解した機会でした。実は、コーヒーセミナーって各地色々な場所で意外と開催されていたりするので是非参加してみるといいですよ。


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