電子喫茶 アメイロタマネギ

レトロやコーヒー好きの読者様へ筆者が学んできた珈琲の素晴らしさや情報を随時プレゼンしていくブログです。

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コーヒー豆はどうやって作られる?三大品種とは?




今回は、皆様も馴染みが深いコーヒー豆がどのようにして作られるかという誕生秘話とコーヒー豆の中にも実は種類があって、今回はその品種について触れたいと思います。


コーヒー豆になるまでの長い工程



コーヒーって元々木の実なんですよ。知ってました?筆者の周りには、意外にもそういうことまでは気にして飲んでいなかったという知人が多かったです。

コーヒーノキというアカネ科に属する常緑樹から小さなジャスミンのようなほのかな香りのする白い花が咲き、その後は果実が成り、その種がコーヒー豆として扱われます。 過去記事で若干触れましたよね。

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花が満開に咲いた時はそれもまた凄く幻想的でまるで雪景色のような光景が広がります。ただ、花自体は物凄く短命でなんと2日程度で散ってしまうのです。本当に雪のようですよね。



果実は、赤く熟すとサクランボに似ていることから、コーヒーチェリーと呼ばれています。
しかし、このコーヒーチェリーの実は食用で使われることは無いのです。決して食べられないということは無いのですが、フルーツの味がするようなしないような微かに甘いのような気がする…いうような微妙な意見が多いようで。 というのもこの果実の厚さは1mmも無いのです。舐めるのが精一杯ですね。
そういうわけで、この果実の用途としては、肥料になるか最悪廃棄されるかのどちらかが主だそうです。どうにか用途は無いものだろうか、ワインにでも…という意見もあるそうなのですが、病気から守る為、農薬を使用している関係からなかなか難しいそうです。


そこから、コーヒー豆になるまでの工程がまた長いのです。
収穫後、手作業で果実を除去し、種はヌルヌルした状態なので一晩発酵させます。
その後、天日干しをして 1週間〜20日程かけて乾燥させます。この乾燥が大事で、豆の水分含有率を10〜12%にすることで生豆の劣化を防ぐのです。
乾燥したら脱穀をして、殻を取り除き、最後に良質な豆を1粒1粒手作業で選別します。



こうして、長い工程と沢山の人々の労力を経てコーヒー豆が喫茶店や皆様の元へ届くのです。勿論、生豆はこの後焙煎して、ミルで粉砕してという更なる行程もある訳ですが、こうして沢山の人々で大切に育てられてきたコーヒーだからこそ、きっと味わい深いものになっているんだと思います。

これを知ってから筆者もミルで砕いている際に飛び出たコーヒー豆も無駄にしないようにコーヒー豆1粒1粒を大事にするようになりました。

コーヒーの品種



コーヒー豆の種類に迫る前にコーヒーの品種には、大きく分けて3種類に分かれます。

①アラビカ種
まず、ひとつ目がアラビカ種。この品種は、病気に弱いなどと栽培が一番難しくに引き換え、品質はトップクラスです。原産地はアフリカのエチオピアです。世界での生産量は1番高く、およそ60% に昇ります。
標高1000m越えの山岳地帯で栽培され、収穫までに苦労と労力が要されます。
この苦労が高い品質を産み出して我が国でも提供されています。
アラビカ種の特徴としては、豊かな風味と酸味、苦味、甘味を素直にそして、自在に引き出すことができます。 詳しくは次回ご紹介致しますが、アラビカ種の銘柄は、モカ・グァテマラ・マンデリン・コロンビア・ブラジルなどが該当します。
また、アラビカ種の派生として、ティピカ種・ブルボン種・カトゥーラ種・パカマーラ種・ムンドノーボ種・ゲイシャ種など200を超える派生品種が存在します。

②ロブスタ種(カネフォラ種)
次にロブスタ種。この品種は、アラビカ種とは逆に病気に強く低地でも栽培が容易で生産しやすい品種になります。
その為、アラビカ種よりも安価で入手がしやすいです。原産地はアフリカのコンゴ盆地です。世界での生産量は約40% を占めています。(インドネシアでは90%
主に缶コーヒーやインスタントコーヒーに用いられることが多い品種です。
ロブスタ種の特徴としては、特有の泥臭さがあり、ストレートで飲むことは勧められていません。その為、独特な香りと苦味を抑えて飲むことでブレンドとして楽しむのが一般的です。また、アラビカ種に比べて、カフェインも多めに含まれています。

③リベリカ種
そして最後にリベリカ種。この品種もロブスタ種と同様で栽培しやすいです。アフリカのリベリア共和国が原産地になるのですが、産地外での流通が低いです。その理由は、果実の成熟に時間を要するということと栽培は容易でも大木のなる為、収穫が大変だということ。その割に収穫量が少ないことです。(流通量が全世界で1%未満
なので、皆さんが目にすることは、中々無いと思いますが国内では静岡県にこの品種の豆を扱う喫茶店が1軒あるそうです。

以上がコーヒー豆の三大品種と呼ばれるものですが、他にも50種類を超える種類が存在しています。が、主に使われているのは上記に当たるので今回は割愛したいと思います。


さいごに



いかがでしたでしょうか。今回はコーヒー豆になるまでの工程とコーヒー豆の品種について、触れてきました。コーヒーは様々な人から愛され、様々な人に触れられて日々皆様の元へ届けられます。筆者がこの記事を通して読者様に伝えたいことは、お米1粒1粒を大切に。というようにコーヒーも同様に大切に飲んで頂きたいということです。
こうして1人でも多く、1人でも末長くコーヒーを愛してくれる方が増えていってくれたら嬉しいですね。